アリス・イン・ワンダーランド(不思議の国のアリス)に見る言葉遊びの世界vol.4

前回会ったときはこしょうのせいで不機嫌だった Duchess (公爵夫人)
に、Alice は女王の庭で再会します。そのとき Duchess は次のように言い
ます。
"It's always pepper that makes people "hot-tempered" and
vinegar that makes them "sour"and camomile that makes them
"bitter"and barley-sugar and such things that make children
"sweet-tempered".
・It's always pepper(こしょう)
that makes people "hot-tempered"
(「辛い」と「かんしゃくをおこす」をかけている)
and vinegar(ビネガー、酢)
that makes them "sour"(「酸っぱい」と「不機嫌」をかけている)
and camomile(カモミール、カミツレ)
that makes them "bitter"(「苦い」と「無情」をかけている)
and barley-sugar(オオムギ砂糖)
and such things that make children "sweet-tempered"
(「甘い」と「やさしい」をかけている).
*It's?that…は強調構文で、…なのは?という意味です。
and と vinegar の間、and と camomile の間、
and と barley-sugar and such things の間に "it's" が省略されて
いると考えるとわかりやすくなります。
*makes A B 「 AをBにする。」
例 : makes people "hot-tempered"
peopleを"hot-tempered"にする。
「人をかっかとさせるのはこしょう、人を不機嫌にさせるのはお酢、
人を無情にするのはカモミール、子供達をやさしくするのはオオムギ
砂糖とかよ。」
英語はひとつの単語にいくつもの意味がありますから、そこを
かけて遊んでいます。日本語にただ訳しても、その面白さはわかり
ませんね。
次回は、この作品の中で最も面白いと思う"A Mad Tea-Party"
(狂ったお茶会)の章に出てくる言葉遊びの部分をご紹介します。
※当ブログの例文は全て Whoopee!mail の翻訳者が翻訳しています。
このシリーズの翻訳担当者 : Whoopee!mail 登録翻訳者 /106
行間を読むビジネスメール翻訳のプロフェッショナル。





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